蕭炎（しょう・えん）のために開かれた闘技閣。しかし父・蕭戦（しょう・せん）は、天階の闘技を学びたければ、納蘭嫣然（のうらん・えんぜん）との決闘や母の仇討ちを忘れろと命じる。納得のいかない蕭炎は反発し、父と大喧嘩をしてしまうのだった。しばらくして、蕭炎は燃えさかる闘技閣の中で目を覚ます。状況が飲みこめないまま飛び出すと、外には複数の遺体が。そればかりか駆けつけた父たちは、闘技閣に火をつけた、と彼を責め立て…。

星隕閣の者から、母子そろって裏切り者だと吐き捨てられた蕭炎（しょう・えん）。これまでずっと、母の仇討ちを遂げて無実を証明することを誓い、鍛錬を積んできた。だが、この先どれだけ強い闘技を身につけて仇を全員殺そうとも、世間からは身に覚えのない侮蔑を受けるのだと思うと、彼の心は揺らぐのだった。そんな蕭炎に対して、従兄の蕭鼎（しょう・てい）は、“最も大事なのは、己の意志を貫き、心に恥じぬことだ”と忠告し…。

蕭（しょう）家に預けられて以降、一度も会うことのなかった父・古元（こ・げん）との再会。だが、喜ぶ古元とは対照的に、蕭薫児（しょう・くんじ）は、幼い自分を蕭家に置き去りにした父親への怒りを隠そうとはしなかった。それでも、信奉する龍母が失踪したことで起きている古族間の内乱を落ち着かせるためには、何としても薫児を龍島に連れ帰らなければならない古元は、拒絶されながらも必死で思いを伝える。その様子に薫児は…。

蕭薫児（しょう・くんじ）は、単独で敵との交渉を試みて窮地に陥った父・古元（こ・げん）を救った。若いながらも強い闘気を得て、闘者として成長を遂げた薫児に、古家の面々は感嘆する。そんななか、東龍島の龍主で祖父の古夏（こ・か）は、一族の女子の中で飛び抜けた素質を持つ薫児を新しい龍母に立てる考えを示した。だが、後継者になるための条件がそろっていない薫児では、他の龍主たちが納得するはずがないことは明白であり…。

蕭（しょう）家以外の門派の技を使用するなと言われたものの、何としても勝ちたい蕭炎 （しょう・えん）は、八極崩や焔分噬浪尺など会得した星隕閣の闘技で挑む。しかし、千年以上もここで闘技の習得を続けてきた蕭家の祖にことごとく跳ね返され、なす術がなかった。もしこのまま勝てなかったとしても、約束通り地下で60年の眠りに就くわけにはいかない。外に出してほしいと懇願する蕭炎だったが、蕭家の祖は聞く耳を持たず…。

行く当てもなく家を飛び出した喜（シーシャン）善は真真（ジェンジェン）の家を訪れる。暁寧（シアオニン）との関係で落ち込む喜善は、真真に自分たちのようにはならず、後悔のない選択をしてと伝える。井然（ジン・ラン）とのことで悩む真真は、必ず企画を成功させると誓うのだった。一方、穆（ムー）専務のことが気になる曽（ゾン）店長は、彼のもとへ向かう。そして落ち込む穆専務を励ますため、飲みに行き、いい雰囲気になるのだが…。

自分にはチャンスすら与えられないことにいらだった美麗（メイリー）は、ＳＮＳに真真（ジェンジェン）が男をたぶらかす悪女だという嘘の投稿をしてしまう。一方、穆（ムー）専務は曽（ゾン）店長に自分の本当の気持ちを伝え、これからもそばにいてほしいと伝える。ＳＮＳの投稿によって真真は停職処分を受けてしまう。さらにボン橙（ポンチョン）が「愛と住まい不動産」会長の息子だと知り、騙されたと思いショックを受ける。

嘘の投稿をした美麗（メイリー）は自分の過ちを後悔していた。ボン橙（ポンチョン）の父は息子に対し、感情に流されず冷静で辛抱強くあれと忠告をする。父が自分の味方だと知ったボン橙は態度を改めることを誓う。一方、落ち込む真真（ジェンジェン）のもとに井然（ジン・ラン）がやってくる。指輪を渡してプロポーズをするが、真真の気持ちを考えようとしない井然に対し、真真は結婚しても問題は解決しないと伝える。

穆（ムー）専務のもとに「宏時（ホンシー）不動産」の周（ジョウ）がやってくる。周は現状に満足していない穆専務をスカウトしに来たのだ。自分の企画が中止になってしまい不満がたまっていた穆専務は気持ちが揺らいでいた。ボン橙（ポンチョン）は真真（ジェンジェン）の名誉を挽回するため、今まで２人が契約してきた顧客たちに頼んで、動画でコメントをもらうことに。穆専務にもコメントをお願いするが、断られてしまう。

美麗（メイリー）が親戚に売った家が事故物件だったことが分かり、花園（ホワユエン）店は大混乱。彼らは店の前に居座り美麗たちにプレッシャーを与える。しかし真真（ジェンジェン）が機転を利かせ、納棺師の李（リー）さんにその物件を紹介したことで無事に解決する。穆（ムー）専務は「宏時（ホンシー）不動産」で働くことを決意するが、孫（スン）会長への手土産としてボン橙（ポンチョン）たちが企画した愛の街プロジェクトを一足先に展開するよう言われてしまう。

父が抱える本当の病のことを知ったボン橙（ポンチョン）はショックを受け、姿を消してしまう。状況を知った真真（ジェンジェン）はボン橙を捜すが…。一方、「愛と住まい不動産」は経営危機を迎えていたが、役員たちは会長不在の場で株式譲渡の決を採ってしまう。街をさまようボン橙だったが、行く当てもなく真真の自宅の前で立ち尽くしていた。そこへ真真が戻ってきて、ボン橙は思わず弱音を吐いてしまう。

祖児（ズーアル）は父と共に、ボン橙（ポンチョン）の父が入院する病室を訪れ、ボン橙の企画に２億元の投資をする代わりにボン橙との結婚を要求する。だがボン橙の父は、結婚相手は息子に選ばせたいと祖児たちの申し出に難色を示す。その会話を聞いていたボン橙は、父たちの前で正式に祖児との結婚を断る。一方、転職した穆（ムー）は井然（ジン・ラン）の家を訪れ、「宏時（ホンシー）不動産」で一緒に働こうとスカウトするが…。

愛の街プロジェクトを正式にスタートさせたボン橙（ポンチョン）と真真（ジェンジェン）は、美麗（メイリー）、暁寧（シアオニン）、喜善（シーシャン）を集め、チームに誘う。全員一致で参加が決まるが、花園（ホワユエン）店のスタッフもいなくなり、通常業務と愛の街の業務を同時に行うことに。一方、無事に手術が成功した白（バイ）さんを献身的に看病する井然（ジン・ラン）。しかし白さんはそんな息子が心配でならない。そんな中、愛の街プロジェクトにピッタリの物件が見つかる。

暁寧（シアオニン）は、祖児（ズーアル）が家を買うための方法として偽の契約結婚を提案したことを喜善（シーシャン）に話すが、喜善は猛反対。そして暁寧がいない隙に祖児とのメールのやりとりをこっそり見てしまう。一方、井然（ジン・ラン）も愛の街に参加することになり、真真（ジェンジェン）たちと共に花園（ホワユエン）店で働くことに。ボン橙（ポンチョン）たちは鐘（ジョン）さんの家を再び訪問し、画家だった鐘さんに、絵の話をして家に入れてもらおうとするのだが…。

父に愛の街プロジェクトの状況を報告したボン橙（ポンチョン）。すると父はボン橙に１枚のカードを渡す。それは、母がボン橙のために子供の頃からのお年玉を貯めていたカードだった。一方、靴が壊れてしまった祖児（ズーアル）は、暁寧（シアオニン）を呼び出す。新しい靴を買って駆けつけた暁寧だったが、靴擦れが痛いからと、祖児におんぶを要求されてしまう。穆（ムー）は息子の木木（ムームー）と共に曽（ゾン）の自宅を訪れるが…。

酒に酔い、傷ついた喜善（シーシャン）の姿を見た暁寧（シアオニン）は、自分を責める。一方、絵の行方と持ち主の情報をつかんだ真真（ジェンジェン）とボン橙（ポンチョン）は鐘（ジョン）さんの家を訪れ、陳（チェン）さんに贈った犬の絵が見つかったこと、そして陳さんが今もシアトルで生きていることを伝える。船の事故で陳さんは亡くなったと思っていた鐘さんは涙を流しながら喜ぶ。そして鐘さんはスーツに着替え、陳さんとビデオ通話で再会を果たす。

荷物をまとめて姿を消してしまった喜善（シーシャン）を必死に捜す暁寧（シアオニン）。真真（ジェンジェン）は、今の気持ちをメールで伝えるべきだと暁寧にアドバイスを送る。翌日、宝石店の前で喜善を見つけた暁寧は、店内でひざまずき、もう二度と傷つけないと誓って、ダイヤの指輪を贈る。一方、美麗（メイリー）は白（バイ）さんの家を購入した金（ジン）さんに会いに行き、ボン橙（ポンチョン）の家を購入してもらえないかと提案をするのだが…。

「宏時（ホンシー）不動産」の孫（スン）会長は愛の街プロジェクトの動きを知り、会議で穆（ムー）を責め立てる。穆を心配した曽（ゾン）は転職したのは間違いだったかもと不安を口にするが、穆は選択が間違っていても、戻る道はないと言うのだった。一方、ボン橙（ポンチョン）たちも提携してくれる会社を探すが、なかなかうまくいかない。そんな時、ボン橙のもとに曽から投資してくれる会社があると連絡が入る。

内装業者の趙（ジャオ）さんが工事のせいで白血病になったとマスコミの前で発言したため、愛の街プロジェクトは危機的状況に陥ってしまう。穆（ムー）は周（ジョウ）の仕業だと気づき、怒鳴り込むのだが…。ボン橙（ポンチョン）たちは違和感を覚え、ハメられた可能性を考える。だがすでに悪評が流れているため、対策を検討することに。その時、白（バイ）さんが落ち込んだ社員たちを励ますために差し入れを持ってやってきた。

趙（ジャオ）さんの白血病が改装工事とは無関係だという証拠をつかんだボン橙（ポンチョン）と真真（ジェンジェン）だったが、上海へ戻る車中で、井然（ジン・ラン）から本社にマスコミが押し寄せていると連絡を受ける。本社に到着したボン橙は、環境監察局に事情聴取のため連行されてしまう。資材の検査結果を聞いた井然たちは、急いで資材倉庫へと向かう。するとそこに穆（ムー）と曽（ゾン）が現れ、全ての黒幕は「宏時（ホンシー）不動産」だと伝える。

趙（ジャオ）さんは、周（ジョウ）から資材の入れ替えを依頼され、治療費のためにやってしまったとボン橙（ポンチョン）と真真（ジェンジェン）に白状する。良質な資材は別の場所に保管されていると分かり、暁寧（シアオニン）たちは一安心。そしてボン橙は「宏時（ホンシー）不動産」に１人で乗り込む。孫（スン）会長に証拠映像を見せるが、開き直った孫会長は一緒に組もうと提案。だが一歩も引かないボン橙が、警察に通報すると伝えると、焦った孫会長と周は…。

青瑶（せいよう）は薬で天兵を眠らせ、紫雲台につながれていた霊汐（れいせき）を連れて逃亡する。それをこっそり見ていた元瞳（げんどう）は天兵たちを殺すと、青瑶が毒殺したと嘘の報告をする。そして、夸父山桃林まで霊汐を追いかけた元瞳は非情にも彼女をかばう楽伯（らくはく）を斬る。それを目の当たりにした霊汐は怒りで我を忘れて覚醒すると魔君の呼ぶ声に誘われて…。

魔君の手から霊汐（れいせき）を救った九宸（きゅうしん）は彼女を鎖妖塔に連れていく。そこは凶悪な罪人たちを閉じこめておく強固な檻で、万物を生みその変化を防ぐ神器・神農鼎の力によって守られていた。そこで、九宸は自分の命と引き換えに霊汐を救済する危険な賭けに出る。彼は自分の心の臓となっていたジョカセキを取り出し神農鼎と交換すると…。

九宸（きゅうしん）は霊汐（れいせき）を一度死なせて神農鼎で魂を守り、彼女を人間界に送り出そうとしていた。霊汐が人間界で生まれ変わり劫を経れば、魔を除くことができるからだ。そこであえて霊汐の死刑に同意する。一方、心の臓を失った九宸を救うため鎖妖塔の看守・禍斗（かと）から聴覚と引き換えに火精をもらった霊汐は、九宸の真意を知ることなく絶望して…。

霊汐（れいせき）が実の娘だとわかったものの彼女を救うことができなかったレイ月（れいげつ）は景休（けいきゅう）を恨んで幽閉する。一方、九宸（きゅうしん）は命懸けて霊汐の魂を集めると洗仙池で彼女を人間界へと送り出す。そして、人間界で赤子となって生まれた霊汐は密かに大岳国の文官・林少海（りんしょうかい）に引き取られたのだった。だが、妻・楊（よう）氏は赤子が耳が聴こえないとわかると…。

人間界で赤子に生まれ変わった霊汐（れいせき）は林黙（りんもく）と名づけられる。そんな中、霊汐が人間界にいると気づいた仲昊（ちゅうこう）は彼女を捜しにくるが、九宸（きゅうしん）に撃退される。また、紫雲台で裁きを待っていた元瞳（げんどう）は死刑を免れたものの鎖妖塔の見張り番にさせられる厳罰を受け、恨みを募らせる。一方、幽閉された景休（けいきゅう）は山霊界の行く末を案じていたが…。

林黙（りんもく）は耳が聴こえないせいで異母妹・林綻（りんたん）に虐められるが、賢く善良な少女に育つ。一方、霊汐（れいせき）を死刑にした天族を恨むレイ月（れいげつ）は山霊界を守るのに青丘を頼ろうとするが、一足早く魔軍を率いる仲昊（ちゅうこう）に攻めこまれてしまう。そんな中、宝青（ほうせい）によって檻から助け出された景休（けいきゅう）は危険を顧みず魔軍と戦った末、仲昊に捕らわれてしまうが…。

鎖妖塔からの脱出を企む元瞳（げんどう）は禍斗（かと）をそそのかして騒ぎを起こし、自分は騒ぎを収めるふりをして、その功績で特赦を受け天軍に戻る。一方、青瑶（せいよう）が人間界で林黙（りんもく）を見守るために開いた医館に、雲風（うんほう）がやってくる。そして、彼にある場所へと案内された青瑶は、かつて人間界で連れ添った夫の生まれ変わりである方（ほう）公子を見て…。

林少海（りんしょうかい）は旧知の仲である宋承恩（そうしょうおん）から彼の評判の息子・宋子玉（そうしぎょく）と林黙（りんもく）の縁談を申しこまれて快諾。だが、宋子玉に想いを寄せる林綻（りんたん）はこれを聞いて憤慨する。一方、霊汐（れいせき）が聴覚を失った顛末を禍斗（かと）から聞いた九宸（きゅうしん）は、林黙が聴覚を取り戻せるよう取り計らうことに。そして、山で薬草を摘んでいた林黙の前に人間の姿になって現れると…。

九宸（きゅうしん）は人間界で林黙（りんもく）のために桃林小築という名の居心地の良い住まいをしつらえる。その頃、結婚が決まった林黙は実家で過ごす最後の誕生日を迎えていた。だが、嫉妬深い林綻（りんたん）に大事に育てていた桃の木を切り倒されてしまい、悲しみに暮れる。一方、人間界にいた青瑶（せいよう）は雨宿りのために立ち寄った旅館で偶然、方（ほう）公子と再会し…。