サンとジョンの婚礼は、ジョンの欲望による政略結婚というだけではなく、貢女（こんにょ）にされそうな妹のダンを守る術でもあった。

世子妃選びのため、王妃の御所で茶会が催された。そこにはウォンが出席させたダン、そして元成（ウォンソン）公主が急遽招いたサンの姿もあった。

世子妃選びの茶会でウォンが出した答えを聞き、リンは怒ってウォンに詰め寄る。このままではサンが貢女（こんにょ）にされてしまうと聞いたウォンは…。

ウォンは禁足令が下っているにもかかわらず、投獄されているサンを訪ねる。貢女（こんにょ）として元に送られる覚悟をしたサンは…。

ウォンとリンは、ソン・インに捕らえられたサンを見つけ出す。しかし王命が下ったとして、サンはそのまま王の御所へと連れ去られてしまう。

父の治療のために大食（テシク）国へ行くと言うサン。だがウォンは、サンの母が殺された事件を調べ直して敵（かたき）を討つと言い、サンを引き止めようとする。

ワン・ヨン、ジョン、リンの尋問が始まろうとしていた。ダンを世子妃候補から引きずり下ろしたい元成（ウォンソン）公主は…。

元成（ウォンソン）公主は、サンに忠烈（チュンニョル）王との出会い、そして高麗に嫁いだ身の上について語る。

サンとリンは、元成（ウォンソン）公主やソン・インの追っ手から逃げていた。一方、ウォンは姿を消したサンをなんとか取り戻そうと…。

ウォンとダンの婚礼の日。ウォンは儀式である王と王妃への挨拶をせず、ダンを放ったまま立ち去ってしまう。

ウォンは、父・忠烈（チュンニョル）王とその取り巻きたちが母・元成（ウォンソン）公主を追いつめたと考え、怒りを爆発させる。

父・忠烈（チュンニョル）王へのわだかまりが消えないウォン。そんなウォンにワン・ヨンは、忠烈王の元成（ウォンソン）公主に対する内に秘めた想いを伝える。

ソン・インからの脅迫状を手にしたウォンは、リンとともに馬を走らせる。その頃、サンはソン・インに連れられ馬車の中にいたが…。

猫を連れて帰った翌朝、スピョンはソラに相談することもなく家を売って、恋人と地方へ行くことを決めたと報告する。そのやり方に納得できないソラは、会社でドゥシクに愚痴を漏らす。そんな中、ソラの元にスピョンが倒れて病院に運ばれたという連絡が入る。急いで病室へ向かうが、そこには父の恋人がいて初対面する。

スピョンは再婚して地方へ行き、ソラはスピョンの再婚相手の家を借りて暮らすことに。ジェソンの猫を連れて引っ越し業者のトラックに乗ったソラは、これから住む家がジェソンの店の真向かいだと知り慌てる。わざわざ近くに越してきたのかと誤解されたくないソラは、ジェソンに引っ越し先を聞かれても、はっきり答えられない。ある日、ソラがホンジョと名付けた猫が屋根にいたので助けにいくのだが、ソラははしごから落ちてしまう。

猫が嫌いなソラだったが、ホンジョが腹を下したのは自分のせいだとすっかり落ち込んでしまう。ホンジョは、ソラのそばにいる時だけは人間になれることを不思議に思い始める。一方ドゥシクは、職場の同僚であるジウンとの接し方に悩まされていた。そんなジウンは、なぜかドゥシクが高校生の時に使っていた消しゴムを大事に持っていて…

家の中にいた人間のホンジョを怪しがるソラ。その時、継母から電話が来て、義理の兄にあたるグクポンが家に帰るかもしれないと言われる。継母の言う特徴とホンジョがぴったり合っていたので、ソラはホンジョをグクポンだと思い込む。当分、一緒に過ごすことにするのだが、食パンの焼き方すらよく分からないホンジョが子供みたいで気になるとドゥシクに話す。しかしドゥシクは、継母の息子の面倒まで見る必要はないと言う。

ウェブ漫画をまた描き始めたソラは、何人が自分の漫画を見てくれているのか気になり、アクセス数を確認してみる。しかし思いのほか読者が少ないと分かり、悲しくなる。そんな中、ジウンはドゥシクからもらったアメリカーノ１杯無料券を持って、ジェソンが経営するカフェに行く。するとそこへドゥシクと会社の人たちもやって来て…

犬のようにくっついて回るのは終わりにするとジェソンに宣言したソラは、ジェソンを好きでいることもウェブ漫画の連載もやめる。ソラはドゥシクに男性を紹介してほしいと頼むのだが、紹介の場所に現れたのは人間のホンジョだった。がっかりしたソラだったが、イベントに参加したりお寿司を食べたりと、それなりに楽しい時間を過ごす。そんな中、ジェソンにホンジョの引き取り先が見つかったと言われて…

猫の新しい飼い主が決まったとジェソンに聞かされた人間のホンジョとソラ。人間のホンジョは、引き渡されるのを何としても拒もうとするがつい寝てしまう。そんな中、会社では大きなプロジェクトをジウンが任され、ソラとドゥシクはサポートに入ることに。一方、本当の人間になることを夢みるホンジョは、バイト先でドゥシクの父親にどうすれば人間になれるのか相談する。

お湯が出ないのでグクポンを呼びに部屋へ行ったソラは、ベッドに髪の長い人が寝ているのを見る。ソラは恋人が寝ているのだと勘違いし、慌てて１階に戻る。ふいにグクポンから声をかけられ、誰か来ているのかとそれとなく聞く。純粋そうに見えたグクポンも、その辺と男と変わりないということを知って妙な気分になるソラ。一方ホンジョは、ジェソンの家でソラのマフラーの話を聞いて、２人の誤解の原因が自分だったことを知る。

会社の近くのベンチでグクポンとジウンが話しているのを目撃してしまったソラ。あの髪の長い女性はジウンで、２人はつきあっているのだと勘違いする。ドゥシクを交えて３人で新プロジェクトの会議を始めるのだが、ソラとジウンの間には不穏な空気が流れていた。

本物のグクポンと会ったジェソンは、今のグクポンが偽物だと気付く。グクポンのふりをしているホンジョに誰なのかと問い詰めるジェソン。グクポンはホンジョだと正直に答える。ソラに呼ばれてお水を持っていくと、グクポンの姿はなかった。翌朝、ソラに食事の用意をしてあげたジェソンは、グクポンと距離を置くように言う。ジェソンは猫のホンジョを預かり、猫を見ながら、グクポンは本当にホンジョなのか考える。

グクポンのふりをしていた人物の正体が猫のホンジョであると知ったジェソンは、自分が経営するカフェのスタッフとして人間のホンジョを働かせることにする。しかし猫アレルギーのジェソンは、ホンジョがそばにいるとくしゃみが止まらない。会社では、ジウンに嫌われていると思ったドゥシクが何としてても自分を好きになってもらおうと優しさをアピールし始める。

ソラはグクポンを待つが、いくら待っても来ない。そこへ先に帰ったはずのジェソンが、ホンジョの首輪を持って現れる。慌てて家に戻ってホンジョを捜すが、やはり姿が見えない。ジェソンは、首輪が自然に外れることはないことから、誰かに連れ去られたのではないかと言う。翌日、ソラとジェソンは迷い猫のビラを配りながらホンジョを捜す。その過程で猫を捜している飼い主が多いと知った２人は不審な人物を探るのだが…

ソラの母は桃が好きだったと聞いて、桃を探し回っていたグクポンが帰ってくる。ありがたく思いつつも安心したソラだったが、シルの電話により彼は家族なのだと実感する。一方、外回りのついでに両親が営む店に立ち寄ったドゥシク。するとそこには会社を休んでいるはずのジウンがいた。ドゥシクはジウンが近所に住んでいることを知り、ジウンもまたよく通っている店の店主がドゥシクの両親だったと知る。恥ずかしさを感じたジウンは、そのまま店を飛び出す。

グクポンとキスをして、うれしくてたまらないソラ。一方ジェソンは、ソラにグクポンの正体を言うべきだと考え、朝早くソラの家へ行く。だが、現れたのはグクポンだった。ジェソンとグクポンの２人は、自分だけが知っているソラの姿を話して張り合うのだが、そこにソラがやって来る。寝ていると、ホンジョがベッドに潜り込んでくると聞いて不快に思ったジェソンは、ホンジョの中性化手術はいつにするのかと聞く。

ソラは携帯を持ってないグクポンのために、プレゼントしてあげようと彼を連れて携帯ショップへ来ていた。店員に書類は本人が書くよう言われて戸惑いつつもペンを握るのだが、そこに拙い字で“ホンジョ”と記入をする。ふざけているのかとソラに詰め寄られ本当のことを話そうとした次の瞬間、信用情報に傷がついていて本名を書けないのだとソラは早合点する。

駅のホームでシルからの電話を取ったソラは、グクポンが既に家に来ていると言われて驚く。ソラはホームのアナウンスがうるさくて聞き間違えたのかと思い、そばにいるグクポンに聞く。すると自分はパン・グクポンではなくてホンジョだと言われる。何が何だか分からないソラ。ジェソンがソラを追って電車に一緒に乗り、３人でスピョンの元へと向かう。無事にスピョンの住む町に着くが、バス停でグクポンがいなくなってしまい…

夕暮れの海でホンジョとソラは再会する。ソラは自分がそばにいることで、ホンジョが猫から人間の姿に変わるという事実をまだ受け入れられずにいた。一方、ドゥシクとジウンの恋も動き始める。会社からの帰り道、一緒のバスに乗った２人はドゥシクの両親の店で夕飯を食べることに。そんな中、ジェソンと話して頭の中を整理していたソラは、昔マフラーを巻いてあげた男の子がホンジョなのだと気付く。