韓国ドラマ 『コーヒーハウス』完全攻略ガイド〜読みかけの本と、煎れたてのコーヒー
私は「宮殿コーヒー」のオーナーの娘スンヨン。とは言っても看板の綴りを間違えてても、誰も気がつかないほどどうでもいい店。その日も店番をしていたら、ステキなお客さんがやってきたの。その人は全身から光を発していて、キラキラ輝いていたわ! でも迷惑をかけてしまった。私がトイレに閉じ込められている間、代わりにコーヒーを作ってくれたり、鍵屋を呼 んでくれたり。そよ風のようなあの人は誰? そう、小説家のイ・ジンス!
電話1本で作家の秘書に
母のチェサ(法事)を行っている最中、先輩からの電話がかかってきて、店に来たイ・ジンスの秘書をやらないかと言われたの。大学の専攻は文学ではないし、一度しか会ってないのに、何で私が?と思ったけれど、就職浪人中だし、あんなステキな先生のそばで仕事ができるなんてサイコー! その場にいた家族全員が喜んでくれました。
最初が肝心、初日
イ・ジンス先生の秘書として知っておくことを、出版社の人に教えてもらいました。「車は持たない」「携帯は持たない」のがイ先生の主義。その代わり仕事する時に絶対に必要なのが、「ドリップコーヒー」と「よく削った鉛筆」。だけど先生は私に「化石の世界」という本を渡して、先生の部屋から出て行ってくれと命じました。
秘書になって2日め
イ先生は私が用意した鉛筆もコーヒーも気に入らず、実はそのまま捨てていたの。「化石の世界」の仕事をやらせたのも、私がキーボードを叩く音が気になるせい。何のための秘書だか分からない。めげずに先生のように鉛筆を削り、コーヒーは丁寧に煎れてみたけど全くダメ。仕事をさせてもらえないって、なんて空しいんだろう…。
なぜ私はダメなの?
イ先生が言うには、「お前はアマチュアで、プロの小説家に合わせられない」。それを聞いて私は秘書を辞めたけど、先生が退職金を持ってきた時、「アマチュアのままで辞めたくない!」と思っちゃった。先生に「プロの定義は?」と聞かれて、私はまだ「アマチュアの反対語」と答えるが精一杯。ジンス先生はあの笑顔を浮かべてた。
この人の秘書は辛いよ
翌日から私は鉛筆の削り方を研究しました。たった1本だけしか合格しなかったし、コーヒーは「死ぬほど甘い」って捨てられて。それからヘリウムガスを吸ってセリフを言わされたり、何時間もフラフープをさせられた。これって虐待でしょ!! でも先生に「プロになりたいと言っただろ!」って言われると続けるしかない。(トホホ…)
「今度はハッピーに」演出家ピョ・ミンス
『君はどの星から来たの?』『フルハウス』の演出を手がけ、韓国内外にファンが多いピョ監督。前作の『彼らが 生きる世界』では、テレビ局の事情や恋する2人のそれぞれの上昇志向が絡んで、リアルで重みのある恋愛が描かれました。今回の『コーヒーハウス』は前作と対照的に、コミカルで軽快な展開が特徴。ピョ氏は「人生は山あり谷あり。今度の作品では人生の中のハッピーな時期を、シリアスにお見せしたい」と話しています。
「起用された理由が聞けない」ウンジョン
スーパーアイドルたちのドラマ進出が進んでいます。初めは話題作りと言われていましたが、水準以上の演技 力を持ち現場では勉強熱心だと評判は上がるばかり。スンヨン役のウンジョンも、アイドルグループT-araのメンバーです。「歌手は3分間集中すればいいけど、演技は感情をキープしなければならない」と苦労の毎日。またスンヨンのように「どうしてキャスティングされたのか分からない。恐くて理由は聞けない。」と話しています。
「今を楽しみたい」パク・シヨン
『コーヒーハウス』では、アマチュアがプロフェッショナルへと成長するプロセスが描かれています。ウンヨン役の パク・シヨンは女優としての自分を見て、「まだ完璧なプロではないわね。ずっと前だけを見て走ってきたから、 まだ全く余裕がないし。」と自己評価点は低め。それより憧れの演出家ピョ・ミンスと組めて、「今が一番、幸せ。今をとことん楽しみたい。現場の雰囲気も良いし、ピョ監督は静かなカリスマ」と大絶賛しています。
「デビューは携帯の写真」カン・ジファン
30歳まで目が出なかったらやめる! 25歳で演技活動を開始したカン・ジファンは、プロとしてやっていくためデビュー当時にこんな目標を立てていました。ミュージカル界からドラマに進出した当時は、出演場面は携帯電話の写真でだけということもありました。やがて『がんばれ!クムスン』で広く知られるようになり、『京城スキャンダル』で主役を射止めるまでになりました。しかし「30歳で引退」の迷いはつねにあったそうです。
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